next_posts_link()

next_posts_link()とは？

next_posts_link() は、アーカイブページ（投稿一覧やカテゴリページなど）で「次のページ」へのリンクを表示するためのテンプレートタグです。

WordPressは、1ページに表示する投稿数（例：10件）を超える投稿がある場合、自動的にページ分割（ページネーション）を行います。
この関数はその際、より過去の投稿一覧ページ（ページ番号が大きい方）へ進むリンクを表示します。

next_posts_link()の基本構文

next_posts_link( string $label = null, int $max_page = 0 )

next_posts_link()の引数の詳細

next_posts_link()の戻り値

返り値は void（値は返さず直接HTMLを出力）します。
「次ページが存在しない」場合は何も出力されません。

next_posts_link()の使用例

<?php next_posts_link( '« 古い投稿' ); ?>

出力例：

<a href="https://example.com/page/2/">« 古い投稿</a>

このリンクをクリックすると、「次の投稿一覧ページ」へ遷移します（つまり古い投稿が表示されるページへ）。

よくある実装パターン（前後リンクセット）

<div class="navigation">
  <div class="alignleft"><?php previous_posts_link( '« 新しい投稿' ); ?></div>
  <div class="alignright"><?php next_posts_link( '古い投稿 »' ); ?></div>
</div>

このように previous_posts_link() とセットで使うと、前後ナビゲーションが簡単に実装できます。

注意：next_posts_link() と next_post_link() の違い

max_page 引数の使い方

$max_page を明示的に指定したい場合は以下のようにします：

global $wp_query;
$max = $wp_query->max_num_pages;

next_posts_link( 'もっと見る', $max );

これは特にカスタムクエリや query_posts() を使っている場合に必要になることがあります。

ページ送りの条件と仕組み

WordPressのページナビゲーションは、クエリ変数 paged によってページ番号が制御されます。
next_posts_link() は内部的に現在のページ番号と $wp_query->max_num_pages を比較し、「次ページが存在する」場合にのみリンクを出力します。

クエリ条件による表示可否

カスタムクエリで使う場合の注意

以下のように WP_Query で独自クエリを使うとき、正しく動作させるためには max_num_pages を明示的に指定する必要があります。

$paged = get_query_var('paged') ?: 1;
$args = [
  'post_type' => 'news',
  'posts_per_page' => 5,
  'paged' => $paged
];
$custom_query = new WP_Query($args);

if ( $custom_query->have_posts() ) :
  while ( $custom_query->have_posts() ) : $custom_query->the_post();
    the_title('<h2>', '</h2>');
  endwhile;

  next_posts_link( '次のページへ', $custom_query->max_num_pages );
  previous_posts_link( '前のページへ' );
  wp_reset_postdata();
endif;

HTML構造のカスタマイズ例

<nav class="pagination">
  <?php if ( get_next_posts_link() ) : ?>
    <div class="next"><?php next_posts_link('もっと見る »'); ?></div>
  <?php endif; ?>

  <?php if ( get_previous_posts_link() ) : ?>
    <div class="prev"><?php previous_posts_link('« 戻る'); ?></div>
  <?php endif; ?>
</nav>

get_next_posts_link() を使えば、リンクの有無を条件分岐できます。

スタイリング例（CSS）

.pagination {
  display: flex;
  justify-content: space-between;
}
.pagination .next, .pagination .prev {
  font-size: 16px;
}

関連関数との比較

next_posts_link()のよくある質問（FAQ）

「次のページ」が表示されないのはなぜ？

投稿数が少ないか、現在が最終ページの可能性があります。
また、max_num_pages を正しく指定していないと表示されないこともあります。

投稿をカスタムクエリで並べ替えたらリンクが機能しなくなった

paged パラメータを WP_Query に正しく渡していないとページネーションが機能しません。get_query_var('paged') の値を $args['paged'] に設定してください。

もっとスタイリッシュにページ送りしたい

paginate_links() を使うと、ページ番号や「前へ」「次へ」リンクを細かくカスタマイズできます。より複雑なデザインにはそちらがおすすめです。

next_posts_link()のまとめ

next_posts_link() は、シンプルなページネーションを実装するうえで最も手軽な関数のひとつです。
特別な設定やプラグイン不要で、自然な投稿一覧のナビゲーションが実現できます。

さらに柔軟にしたい場合は paginate_links() との使い分けも検討し、目的やデザインに応じて適切な関数を選ぶことが大切です。