the_shortlink()

the_shortlink()
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the_shortlink()とは?

the_shortlink() は、WordPress の投稿や固定ページに対して「短縮URL(ショートリンク)」を出力するテンプレートタグです。主に投稿のシェアを促したり、SNS やメールなど文字数制限のある場面で利用されます。

この解説では、the_shortlink() の基本的な使い方から、実際の出力内容、カスタマイズ方法、注意点、関連関数との違いまで、初心者にも分かりやすく詳しく解説します。

the_shortlink()の基本情報

関数定義

the_shortlink( string $text = '', string $title = '', string $before = '', string $after = '' )

主な用途

投稿や固定ページの短縮URL(shortlink)を出力する。

the_shortlink()のパラメータの解説

パラメータ説明デフォルト
$textアンカーテキスト(リンクの表示文字)‘This is the short link.’
$titleリンクの title 属性投稿タイトル
$beforeリンクの前に出力する文字列なし
$afterリンクの後に出力する文字列なし

the_shortlink()の使用例と出力結果

最もシンプルな使い方

<?php the_shortlink(); ?>

出力例(HTML):

<a href="https://example.com/?p=123">This is the short link.</a>

カスタムテキストで出力

<?php the_shortlink( '短縮URLを表示' ); ?>

出力:

<a href="https://example.com/?p=123">短縮URLを表示</a>

前後にテキストを追加

<?php the_shortlink( 'この記事の短縮URL', '', '<p>', '</p>' ); ?>

出力:

<p><a href="https://example.com/?p=123">この記事の短縮URL</a></p>

ショートリンクとは何か?

WordPress のショートリンクは、以下のような形式の URL です。

https://example.com/?p=123

これは WordPress の投稿 ID を使った URL で、パーマリンク設定にかかわらず利用可能です。SNS やメールなどに貼り付ける用途に向いています。

ショートリンクの生成ロジック

WordPress は以下の関数でショートリンクを生成します:

wp_get_shortlink( int $id = 0, string $context = 'post', bool $allow_slugs = true )

the_shortlink() は内部的にこの wp_get_shortlink() を呼び出し、HTML アンカータグとして出力します。

カスタム投稿タイプでも使える?

はい。the_shortlink() はカスタム投稿タイプにも対応しています。ただし、以下の点に注意してください:

  • 投稿 ID が取得できるページである必要がある(シングル投稿ページなど)
  • get_post_type() で取得できる投稿種別が 'post' または 'page' 以外の場合、プラグインによってはショートリンク出力が制限される場合もあります

フィルターフックによる拡張

WordPress ではショートリンクの生成に以下のフィルターが用意されています:

apply_filters( 'get_shortlink', string $shortlink, int $id, string $context, bool $allow_slugs )

これにより、Bitly など外部サービスを使った短縮URLへのカスタマイズも可能です。

例:カスタム短縮URLに変更

add_filter( 'get_shortlink', function( $shortlink, $id, $context, $allow_slugs ) {
    return 'https://sho.rt/' . $id;
}, 10, 4 );

the_shortlink()の実用的な使い方例

シェアボタンの下に短縮URLを表示

<div class="share-buttons">
    <!-- SNS シェアボタンなど -->
</div>
<div class="shortlink">
    <?php the_shortlink( 'この投稿の短縮URLはこちら' ); ?>
</div>

メールや印刷用ページへの活用

印刷された資料などでは、長いパーマリンクは不向きです。代わりにショートリンクを使えば、ユーザーが手入力しやすくなります。

<p>この記事へのショートリンク:<?php the_shortlink(); ?></p>

the_shortlink()の注意点

1. パーマリンク設定との関係

パーマリンクを「投稿名」などに設定していても、the_shortlink() は基本的に ?p=投稿ID 形式を返します。

2. SEOには影響なし

ショートリンクはあくまで別形式の「アクセス手段」であり、Canonical タグがパーマリンクを指定していれば SEO に影響はほとんどありません。

3. 投稿IDが取得できない場合は何も出力されない

例:アーカイブページや 404 ページなど

the_shortlink()の代替関数:get_shortlink()

画面に出力せず、ショートリンクを文字列として取得したい場合は、次のようにします。

$link = wp_get_shortlink();
echo '短縮URL: ' . esc_url( $link );

the_shortlink()のまとめ

項目内容
関数名the_shortlink()
用途投稿・ページのショートリンク(短縮URL)を出力
出力形式HTML アンカータグ
引数リンクテキスト・title属性・前後の文字列
デフォルトテキストは “This is the short link.”
利用シーンSNSシェア・印刷用リンク・短縮URLの提供など
カスタマイズget_shortlink フィルターでURL構造を変更可能

the_shortlink() は、見過ごされがちですがシェア性を高めるための便利な関数です。特にモバイルユーザーや印刷資料など、リンクの「短さ」が重要になる場面で効果を発揮します。

WordPress のテンプレートカスタマイズを進める際には、パーマリンクと併用しながら the_shortlink() を上手に活用してみましょう。外部の短縮サービスと組み合わせれば、さらに高度なリンク運用も可能になります。

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この記事を書いた人

初めてホームページを作成したのは1996年。
2000年よりフリーランスで主に中小企業、学校、各種公的団体、個人事業主のWordPressを活用したホームページ制作を行っています。WordPressテーマはそれぞれのクライアントに合わせて作成しています。
WordPressを活用したサイト運営のための情報発信をしていきます。

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