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term_description()の用途
term_description() は、WordPress において任意のタクソノミー（taxonomy）の用語（term）の説明文（description）を取得する関数です。タグやカテゴリー、カスタムタクソノミーなど、全タクソノミーに共通して使える汎用的な関数です。
term_description()の基本構文
term_description( int $term = 0, string $taxonomy = 'post_tag' )term_description()のパラメータ
| 引数 | 型 | 説明 |
|---|---|---|
$term | int | 説明を取得したい用語の ID。省略時は現在のクエリから自動取得されます。 |
$taxonomy | string | 対象のタクソノミー名（例：category, post_tag, custom_taxonomy） |
term_description()の使用目的
- タグ・カテゴリーの説明表示（例：タグアーカイブの冒頭など）
- カスタムタクソノミーの term に説明文を登録し、サイト上で補足情報を提供
- SEO対策（説明文によってタクソノミーページのオリジナリティを高める）
term_description()の使用例
① 現在表示中のターム（タグ・カテゴリなど）の説明を表示
echo term_description();これは tag, category, taxonomy アーカイブページで使われ、現在のクエリに基づいたタームの説明が出力されます。
② 特定のカテゴリー ID の説明を表示
echo term_description( 5, 'category' );カテゴリー ID 5 の説明文を表示します。
③ 特定のカスタムタクソノミーのタームの説明を表示
echo term_description( 12, 'genre' );genre というカスタムタクソノミーの用語 ID 12 の説明文を表示します。
term_description()の実装例：タクソノミーアーカイブで条件付き表示
if ( is_tax() || is_category() || is_tag() ) {
$desc = term_description();
if ( ! empty( $desc ) ) {
echo '<div class="term-description">' . wp_kses_post( $desc ) . '</div>';
}
}※ wp_kses_post() を使ってHTMLタグを安全に出力することをおすすめします。
term_description() と類似関数の違い
| 関数名 | 用途 | 対応タクソノミー | 出力方式 |
|---|---|---|---|
term_description() | 任意のタクソノミーの用語説明を取得 | すべて（汎用） | 値を返す |
category_description() | カテゴリーの説明を取得 | category 専用 | 値を返す |
tag_description() | タグの説明を取得 | post_tag 専用 | 値を返す |
汎用的に使いたい場合は term_description() 一択です。
term_description()の説明文の登録方法（管理画面）
- WordPress管理画面 > 投稿 > カテゴリー または タグ
- 該当する用語をクリック
- 「説明」欄に説明文を入力
- 「更新」ボタンを押して保存
カスタムタクソノミーの場合も、同様の UI が用意されていれば可能です。
term_description()の出力調整のヒント
HTMLタグを許可して表示したい場合：
echo wp_kses_post( term_description() );改行を自動で段落に変換：
echo wpautop( term_description() );term_description()の注意点
| 注意点 | 内容 |
|---|---|
| 空文字 | 説明が未設定だと何も表示されません。空チェック推奨。 |
| ID指定時のミス | $term に ID ではなく スラッグ を渡すと正しく動作しません。IDを指定してください。 |
出力される文字列に <p> などのHTMLタグが含まれる場合がある | wpautop() が自動適用されることもあるので、テーマの処理を確認しましょう。 |
term_description()のまとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 関数名 | term_description() |
| 目的 | 任意のタクソノミー用語（タグ・カテゴリー・カスタム分類）の説明文を取得 |
| 使用場所 | アーカイブページ、ナビゲーション補足、SEO対応など |
| 出力方法 | HTMLではなく、説明テキスト文字列を返す（echoで出力） |
| セキュリティ対策 | wp_kses_post() や esc_html() で適切にサニタイズ推奨 |
term_description() はカスタムタクソノミーの導入が当たり前になった現代の WordPress 開発において、非常に柔軟でパワフルな関数です。条件に応じて get_queried_object() と組み合わせれば、さらに応用の幅が広がります。
