
the_modified_time()とは?
the_modified_time()
は、WordPress の投稿または固定ページの「最終更新日時(time)」をテンプレート上に出力するためのテンプレートタグです。この記事では、この関数の基本的な使い方から、関連関数との違い、具体的なカスタマイズ例まで詳しく解説します。
the_modified_time()の基本説明
the_modified_time()
は、投稿またはページが最後に更新された「時間」をフォーマット付きで表示するための関数です。WordPress テンプレートの中で呼び出すことで、その投稿が最後に修正・更新された時刻を出力します。
the_modified_time( string $format = '' )
the_modified_time()の引数
引数 | 説明 | デフォルト |
---|---|---|
$format | 日時の出力形式(date() 関数と同様) | 空文字(get_option('time_format') が使用される) |
the_modified_time()の戻り値
画面上に直接出力され、何も返しません(エコー型関数)。
the_modified_time()の使用例
the_modified_time()の基本的な使用例
<p>最終更新時刻:<?php the_modified_time(); ?></p>
出力例(設定による):
最終更新時刻:14:35
the_modified_time()の書式を指定する
<p>更新時刻(24時間表記):<?php the_modified_time('H:i'); ?></p>
出力例:
更新時刻(24時間表記):14:35
関連関数との違い
関数名 | 出力内容 | 時刻/日付 | echo/return | フォーマット指定 |
---|---|---|---|---|
the_modified_time() | 最終更新 時刻 | 時刻 | echo(出力) | 可能 |
get_modified_time() | 最終更新時刻 | 時刻 | return(返す) | 可能 |
the_modified_date() | 最終更新 日付 | 日付 | echo(出力) | 可能 |
get_the_modified_date() | 最終更新日付 | 日付 | return(返す) | 可能 |
the_time() | 投稿日時(時間) | 時刻 | echo | 可能 |
the_date() | 投稿日(最初の日付) | 日付 | echo | 可能 |
つまり、
- 「時間(14:30)」を出力する →
the_modified_time()
- 「日付(2025-07-18)」を出力する →
the_modified_date()
the_modified_time()のよくある用途
1. 更新時刻を表示して編集の透明性を高める
ブログ記事やお知らせなどで「この記事は〇〇時に更新されました」と表示することで、読者に内容が最新であることを伝えられます。
<p>この記事は<?php the_modified_date('Y年n月j日'); ?> <?php the_modified_time('H:i'); ?>に更新されました。</p>
出力例:
この記事は2025年7月18日 14:32に更新されました。
2. 投稿日と更新時刻を比較して表示を切り替える
<?php if ( get_the_modified_time() !== get_the_time() ) : ?>
<p>更新:<?php the_modified_date(); ?> <?php the_modified_time(); ?></p>
<?php else : ?>
<p>公開:<?php the_time('Y年n月j日 H:i'); ?></p>
<?php endif; ?>
このようにして「更新された記事だけに更新時刻を出す」といった処理もできます。
the_modified_time()の注意点
1. タイムゾーン設定
WordPress のタイムゾーン設定(管理画面「設定」→「一般」→「タイムゾーン」)に依存して出力されるため、意図しない時刻になることがあります。特にサーバー設定とずれていると誤差が出る場合もあります。
2. 自動保存・リビジョンの影響
エディターで内容を編集して「更新」ボタンを押さない限り、更新時刻は変わりません。リビジョン機能による保存(下書きや自動保存)では反映されないため、信頼できる更新記録といえます。
the_modified_time()のカスタマイズ例
投稿ループ内で一覧表示する際の更新時刻
<ul>
<?php if ( have_posts() ) : while ( have_posts() ) : the_post(); ?>
<li>
<a href="<?php the_permalink(); ?>"><?php the_title(); ?></a>
<span>(更新:<?php the_modified_time('H:i'); ?>)</span>
</li>
<?php endwhile; endif; ?>
</ul>
PHPで加工して使いたいとき
the_modified_time()
はエコー(出力)するだけの関数なので、戻り値として取得したい場合は get_the_modified_time()
を使います。
$time = get_the_modified_time('H:i');
echo '更新時刻は ' . $time;
the_modified_time()のまとめ
項目 | 内容 |
---|---|
関数名 | the_modified_time() |
主な用途 | 投稿の「最終更新時刻」を出力 |
出力形式 | date() 形式で自由に指定可能 |
echo/return | echo型(画面出力) |
よく使う場所 | 投稿本文上・下、記事一覧、メタ情報など |
フォーマット例 | 'H:i' , 'g:i A' , 'H:i:s' など |
WordPress では記事の鮮度を示す情報として「更新日時・時刻」を出すことがとても大切です。特に信頼性や情報の新しさが求められるブログやニュースサイトでは、the_modified_time()
を使った更新時刻の表示がユーザー満足度を高めるポイントとなります。
読者にとってわかりやすい位置・形式で更新情報を表示することで、サイト全体の信頼性も高まるでしょう。テンプレートやテーマをカスタマイズする際は、ぜひこの関数を活用してみてください。