目次
wp_title()の用途
wp_title() は、WordPressのテンプレートタグの一つで、ページのタイトルを出力するために使用されてきた関数です。ですが、現在では非推奨（deprecated）となっており、代わりに add_theme_support( 'title-tag' ) を使って <title> 要素を WordPress に任せる方法が推奨されています。
wp_title()の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 関数名 | wp_title() |
| 目的 | ブラウザのタブや検索結果などに表示されるページタイトルの出力 |
| 現在のステータス | 非推奨（推奨されるのは add_theme_support( 'title-tag' )） |
| 利用される場所 | 通常は header.php の <title> タグの中 |
wp_title()の書式
wp_title( $sep = '»', $display = true, $seplocation = '' );wp_title()のパラメータ
| 引数 | 型 | 説明 |
|---|---|---|
$sep | 文字列 | タイトルの区切り文字（例：» や ` |
$display | ブール値 | true なら出力、false なら戻り値として返す（文字列取得用途） |
$seplocation | 文字列 | 区切り文字の位置（'right' or 'left'） |
wp_title()の使用例（旧来）
<title> タグ内で使う例
<title><?php wp_title('|', true, 'right'); ?></title>この場合の出力例
ブログ記事のタイトル | サイト名ただしこの方法は WordPress 4.1 以降は非推奨です。
現在の推奨方法（wp_title() の代替）
現在は以下の方法が推奨されます。
1. functions.php に以下を記述
add_theme_support( 'title-tag' );2. header.php の <title> タグは削除
WordPressが自動で <title> を <head> に出力してくれます（wp_head() の中で）。
wp_title()はどうして非推奨になったの？
wp_title() はテーマ側で <title> を個別に構成する必要があり、カスタマイズが煩雑でした。WordPressコアがタイトルを適切に制御できるようにするため、title-tag のテーマサポートが導入されました。
カスタマイズしたい場合
title-tag を有効にしたうえで、フィルター document_title_parts を使ってカスタマイズします。
例：サイト名を末尾に変更
add_filter( 'document_title_parts', 'my_custom_document_title' );
function my_custom_document_title( $title ) {
// 例）「記事タイトル | サイト名」 → 「サイト名 | 記事タイトル」
if ( is_single() ) {
$site = $title['site'];
$title['site'] = $title['title'];
$title['title'] = $site;
}
return $title;
}まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
wp_title() | タイトルを出力する旧関数（非推奨） |
| 推奨される方法 | add_theme_support('title-tag') を使い、WordPressに任せる |
| カスタマイズ方法 | document_title_parts フィルターで柔軟に制御 |
