the_modified_date()

the_modified_date()とは？

the_modified_date() は、WordPress において「投稿または固定ページが最後に更新された日付」を出力するテンプレートタグです。これは、the_date() や the_time() が「初回の投稿日」を表示するのに対し、最新の更新日を明示的に表示するための関数です。

記事を定期的に編集・更新するウェブサイトでは、「更新日」の表示は信頼性やSEOの観点からも非常に重要です。そのため、the_modified_date() はニュースサイト、企業ブログ、製品情報ページなどでよく活用されます。

the_modified_date()の基本構文

the_modified_date( string $format = '', string $before = '', string $after = '', bool $echo = true )

the_modified_date()の引数の説明

the_modified_date()の出力例

例1：デフォルト形式での出力

<?php the_modified_date(); ?>

→ 管理画面の「設定 → 一般 → 日付フォーマット」で指定された形式で出力されます（例：2025年7月17日）

例2：カスタムフォーマットでの出力

<?php the_modified_date('Y年n月j日'); ?>

→ 2025年7月17日 のように、日本語形式での出力も可能です。

例3：HTML タグで装飾

<?php the_modified_date('Y/m/d', '<p class="mod-date">更新日: ', '</p>'); ?>

→ 出力結果：

<p class="mod-date">更新日: 2025/07/17</p>

例4：返り値として使う（出力しない）

<?php
$mod_date = the_modified_date('Y-m-d', '', '', false);
echo 'この記事の更新日は ' . $mod_date . ' です。';
?>

the_modified_date()の関連関数との違いと使い分け

the_modified_date()の活用シーン

ニュースサイトやブログでの「更新情報」の表示

<p>最終更新日: <?php the_modified_date('Y年n月j日'); ?></p>

→ 情報の鮮度をユーザーに伝えることで、信頼性向上に寄与します。

更新された記事のみ、更新日を表示する

<?php
$published = get_the_date('Ymd');
$modified  = get_the_modified_date('Ymd');

if ($modified > $published) {
    echo '<p class="update">更新日: ' . get_the_modified_date('Y年n月j日') . '</p>';
}
?>

→ 投稿が編集・再公開された場合のみ「更新日」を表示する設計。

SEO対策として構造化データに含める（例：JSON-LD）

<script type="application/ld+json">
{
  "@context": "https://schema.org",
  "@type": "NewsArticle",
  "headline": "<?php the_title(); ?>",
  "datePublished": "<?php echo get_the_date('c'); ?>",
  "dateModified": "<?php echo get_the_modified_date('c'); ?>"
}
</script>

→ Google に対して正確な更新情報を伝えるために必須。

出力されない場合の注意点

• 投稿が「一度も更新されていない」場合は、the_modified_date() と the_date() の値が同じになります。
• 特定のテーマによっては、この関数がそもそも使用されていない場合があります。
• リビジョンが残らないように制御されている サイトでは、更新記録が正確に反映されないことがあります。

the_modified_date()の高度な使い方

カスタム投稿タイプにも使える

カスタム投稿タイプ（例：product）でも the_modified_date() はそのまま使用可能です。

<?php
if (is_singular('product')) {
    echo '<p>この製品情報は ' . get_the_modified_date('Y年m月d日') . ' に更新されました。</p>';
}
?>

一覧ページでの表示例（ループ内）

<ul>
<?php while (have_posts()) : the_post(); ?>
    <li>
        <a href="<?php the_permalink(); ?>"><?php the_title(); ?></a>
        <span class="mod-date">(更新日: <?php the_modified_date('Y/m/d'); ?>)</span>
    </li>
<?php endwhile; ?>
</ul>

SEO・ユーザビリティへの効果

• ユーザー信頼性向上：古い記事に見えても、更新日を示すことで「最新情報あり」と伝えられる
• SEO対策：検索エンジンがクロール時に更新を検知しやすくなる（Googleが更新日を表示）
• リピーター施策：「いつ変わったのか」が分かることで、再訪問の動機付けになる

the_modified_date()のまとめ

the_modified_date() は、WordPressサイトにおける記事の信頼性と透明性を高めるための重要な関数です。特に以下のような場面で役立ちます：

• ブログ記事や製品情報の更新日を表示したいとき
• 編集・再投稿の履歴をユーザーに示したいとき
• SEO対策として「構造化データ」に更新日を埋め込みたいとき

ポイントまとめ

• 初回投稿日ではなく、「更新日」を表示
• the_date() との併用で柔軟な日付表現が可能
• 条件分岐と組み合わせることで、更新がある場合のみ表示可能
• 出力形式は PHP の date() 準拠
• get_the_modified_date() を使えば出力せず値だけ取得可能